40歳までにセミリタイアすることを目指している秋です。
今回はアーリーリタイアした状態を指すFIREとセミリタイアと言う言葉を比較し、それらの共通点や違いについて解説してみました。
同じ意味で使われるFIREとセミリタイアですが、個人的には経済的な面で明確に違うなと言える部分があると感じています。
とはいえ、どっちが良いとか悪いとかを議論するつもりで書いたわけではありません。
両者を区別することで、アーリーリタイアを目指している方に向けて、自分が目指す経済状態はどのようなものなのかを明確にする1つのきっかけになれば良いなと思って書きました
なので、自分の時間を好きなように使った暮らしをしたい方にはぜひ読んで頂けると幸いです。
FIREとセミリタイアの違い
いきなり結論になりますが、私が感じるFIRE(Financial Independent Retire Early)とセミリタイアの明確な違いをお伝えします。
それは
FIRE : 働かないという選択肢を持っている
セミリタイア:働かないという選択肢を持っていない
です。
どうしてこのように言えるかについては、これから説明していきたいと思います。
FIRE (Financial Independent Retire Early)とは
まずは、FIREについて説明します。
FIREとは、Financial Independent Retire Earlyという言葉の示す通り
経済的に独立して、定年退職前に仕事を退職することです。
経済的に独立しているとはどういうことかというと、年間の金融資産(株の配当金、不動産の家賃収入など)からの収入が年間の生活費を超えていることを意味します。
例えば、年間の生活費が240万円(1ヶ月あたり20万円)の人が毎年株からの配当金を300万円貰っているとしたら、その人はFIREの民ということになります。
このように、生活費以上の収入がほとんど何もしなくても入ってくるため、FIREを達成した人は働きたくなければ働く必要がありません。
セミリタイアとは
一方セミリタイアは何かというと、厳密な定義があるわけではないのですが、
「やや」「準」という意味を表すセミという接頭語が付いているとおり、
貯金や資産を貯めて定年前に退職し、その後は貯めた資産とアルバイトやパートなどの収入で暮らしていくことを意味します。
例えば、年間の生活費が240万円(1ヶ月あたり20万円)の人が年間に180万円の配当金をもらい、60万円をアルバイトで稼いでいるとすると、その人はセミリタイア達成者ということになります。
資産収入と労働収入の比率に明確な定義はないと思いますが、セミリタイアしている人は年間の収入の半分以上は資産収入であることが多いと思います。
いずれにせよ、資産収入だけでは生活費を完全にまかなうことはできないので、何かしらの仕事をして稼ぐ必要があるというのがセミリタイアの特徴の1つと言うことになります。
FIREとセミリタイアの共通点と相違点
FIREとセミリタイアの意味を説明したので、次はFIREとセミリタイアの共通点と相違点を整理していきます。
まずは、共通点です。
FIREとセミリタアの共通点は、自由な時間が沢山あり、自分の好きなことを何でもできるということです。
FIREの民は経済的に独立しており、働かなくてもいいので、自分の時間を好きなことに使うことができます。
セミリタイア達成者は、仕事をする必要があるとはいえ、資産収入がたくさんあるおかげで、週5日働いたり、残業したりする必要がありません。
また、生活費のほんの一部だけ稼げばいいので、たとえあまり稼げない仕事でも、それが好きな仕事であればお金を気にすることなく続けることができます。
なので、セミリタイア達成者も好きなように自分の時間を使うことができます。
このように、FIREとセミリタイアの共通点は自分の時間を好きなことに使えるということになります。
一方で、FIREとセミリタイアには相違点もあります。
それは最初にお伝えした働かなくてもいいという選択肢の有無になります。
FIREの民は経済的に独立しており、不労所得だけで生活費をまかなうことができるため働きたくなければ、働かずに生きていくことができます。
しかし、セミリタイア達成者は不労所得だけでは生活費を完全にまかなうことができないため、働かずに生きていくことができません。アルバイト、ブログなど何かしらの労働収入は必要になります。
このように、働きたくなければ働かなくても生きていけるのがFIREで、働きたくなくても少々働く必要があるのがセミリタイアということになります。
ただし、満員電車で毎日通勤したり、週5日も働く必要なないので、セミリタイアすれば今よりも断然ストレスなく働くことができるのは間違いないでしょう。
まとめ~FIRE = 完全リタイア、セミリタイア=サイドFIER~
ここまで説明してきたとおり、FIREとセミリタイアは自分の好きなことをできる自由な時間をたくさん持っているという点は同じですが、完全に働かなくてもいいという選択肢をとることができるかという点では異なります。
なので、FIREとセミリタイアは同じように扱われることもありますが、実は経済面で違う部分があるというのが今回の結論になります。
ただし、FIREにはそれと同じ意味を持つ「リタイア」と付いた言葉が、セミリタイアにもそれと同じ意味を持つ「FIRE」と付いた言葉があります。
それぞれ何かというと、FIREと同じ意味を持つのが完全リタイア、セミリタイアと同じ意味を持つのがサイドFIREとなります。
完全リタイアは「完全」と付いている通り、経済的に独立しているため、FIREと同じと言えます。また、サイドFIREは資産収入ではまかないきれない生活費をサイド・ジョブ(副業)で補って生活していくことなので、セミリタイアと同じといえます。
したがって、改めてFIREとセミリタイアの違いをまとめると以下のようになります。
FIRE (Financial Independent Retire Early) = 完全リタイア
早期に経済的に独立し、働かなくても生活できること
サイドFIRE =セミリタイア
早期に独立し、資産収入と独立前よりもかなり少ない労働収入で生活できること
おわりに
今回はFIREとセミリタイアという言葉の定義について考え、両者の共通点や違いについて見てきました。
その中で両者は経済面で違うのではないかという私の考えを述べてきたわけですが、
正直なところそんなことよりも、自分の時間を自由に使えるという共通点のほうが遙かに魅力的だと感じています。
なぜなら、自分の時間を自由に使えるということはそれだけ、自分の好きなことをできる時間が増えることになり、結果的に楽しい人生を送れるということにつながると思うからです。
したがって、FIREやセミリタイアどちらを目指すにしても、お金の使い方の改善を図るだけでなく、その目標達成後の自分の生き方も常に考えていくことが必要だと感じています。
私自身もブログを書きながら自分の過去、今、将来の生き方を見つめ直し、セミリタイアという目標を達成することとよりよい人生を送ることを目指して頑張っていきたいと思います。